生物・野食

ハクセキレイが逃げないwよく駐車場で走ってるあの鳥の生態

筆者はワード検索ツールで、検索需要を調べることがあるのですが。

ふとハクセキレイの生態をまとめようと思って関連ワードを調べてみると…

「ハクセキレイ 走る
「ハクセキレイ 駐車場
「ハクセキレイ 逃げない
などのキーワードで調べられているのを見て笑いました。

自分自身も、「なんかこの鳥は駐車場によくいるし、歩いてる感じするよね。」と前から思ってたので、他の人も同じように考えていたわけですね。

そこで今回は、ハクセキレイはなぜ駐車場でよく見かけるのか?、走っていて、逃げないことがあるのか?など、
ハクセキレイの生態をまとめてみました。

 

ハクセキレイの画像から外見をチェック

 

全長は20cm程度で、スズメ大といった大きさです。

額と顔、腹が白く、くっきりとした黒い線が目を通っています。
背中とのど~胸は黒色です。

セキレイという鳥のグループの特徴として、長い尾を持っています。

よく観察すれば分かりますが、ハクセキレイはこの長い尾を、歩く時も・止まっている時も上下に振る習性を持ちます。

 

分布・生息環境

 

以前は夏に北海道で繁殖し、その他の場所では冬にしか見られませんでしたが、
近年では繁殖地が南下して、西日本の一部でも繁殖するようになりました。

現在では日本の多くの場所で、1年中見ることができます。

海岸、河川、農耕地など水辺のある開けた環境を好みますが、乾燥した環境にも適応し始めて、市街地でもよく見られます。

 

ハクセキレイの食性
なぜ駐車場によくいるのか?

 

食性は雑食で、主にミミズやクモ、蛾などの昆虫類を食べます。
しかし、近年の都市部への進出にともなって、街中ではパンくずなどの人間がこぼした食べ物を食べていることが分かっています。
つまり駐車場へは、人間がこぼした食べ物を探しに来ているということです。
コンビニの駐車場でよく見かけるのはまさにそういうことだったわけですね。

 

ハクセキレイが走るの意味

 

鳥の歩き方には、両足をそろえてジャンプしながら移動する「ホッピング型」と、片足ずつ前に出して歩く「ウォーキング型」があります。
ホッピング型としてはスズメ、ウォーキング型としてはハトが代表的です。

ハクセキレイの場合は完全なウォーキング型ですが、これは採食行動生息環境が関係しています。

鳥によって採食行動は異なっていて、ハクセキレイの場合はフライングキャッチで虫を捕まえることもありますが、土の中のミミズなどを餌としているため、歩いて餌を探しています。また本来の生息環境である河原や農耕地では、しっかり一足ずつでしか歩けないためウォーキング型になっています。田んぼの柔らかい土や、ゴロゴロとした岩のある河原でホッピングしてたら、大変ですからね。

ハクセキレイは身近に観察できるので、歩く・走るという印象を与えがちですが、実はハトやムクドリなんかもよく歩く鳥ですよ。

 

ハクセキレイが逃げない意味

これに関しては、ただ単に人に対する警戒心が薄いからだろうとしか言えません。
前述のように、基本的に歩いて採食するので歩くことに自信があるのか、食べ物探すのに必死なのか…

ただ確実に言えるのは、飛び立つにはエネルギーを必要としますから、鳥はできる限り飛ばないようにしているということです。
無意味に飛び回っている鳥は見たことありませんよね。
飛ぶのは餌探しや、外敵から逃げるために行います。

つまりハクセキレイにとっては、消費エネルギーと人間からの危険をはかりにかけると消費エネルギーを減らす方が重要だと考えているわけです。

 

ハクセキレイの生態まとめ

 

近年では、ネオン街や駅前の街路樹などにねぐらを作るハクセキレイも多くなっています。

これは天敵であるヘビやフクロウなどに襲われないというメリットがあるようです。

また冬場には、暖かい工場の屋根や看板で暖をとるハクセキレイの集団も確認されています。

つまり、人の身近で生活し、人からの恩恵を最大限に利用しているわけですね。

見た目も尾を上下に振りながら、テコテコ歩く姿はかわいらしいので、これからも程よい距離感で付きあいながら、私たちを癒してくれることでしょう。

以上、ハクセキレイの生態まとめでした!