5月ごろに、白くて目立つ花を付けるヤマボウシ。
街路樹にもしばしば使われているので、公園や生け垣などで目にする機会もあるでしょう。
筆者の住むアパートの生け垣にも植えられていて、8月の中旬〜終わり頃になるとたくさんの赤い実を落とします。
本記事では、ヤマボウシの実を食べてみた感想、食べ方、食べごろなどをまとめてみました。
ヤマボウシの実の食べごろ・収穫時期
8月中旬〜9月にかけて果実が赤く色づけば食べごろです。
熟せば実が落ちるので、実が落ちてきたら収穫時期だと判断していいと思います。
ひとまず収穫してきたヤマボウシの実です。
熟しすぎて割れているものもありますが、一本で大量の果実を付けるので、数には困らないでしょう。
トゲトゲというか、イボイボしていて少し気持ち悪い造形ですね。
その造形や赤い色からか、毒の有無を検索される人がいるようですが。
ヤマボウシ実に毒はありません。少なくとも、私は食べても体調不良などは起こしていません。
ヤマボウシの木にはイラガの幼虫がよく付いています。
幹に白い卵型の繭が付いていれば、いる可能性が高いです。
イラガは毒持ちです。トゲに触れると、ピリピリとした鋭い痛みを感じます。けっこう痛いです。
私も刺されたので、葉っぱの裏には注意しましょう。
ヤマボウシの実〜食べ方・味〜
断面はこんな感じです。普通に美味しそうな色合いです。
皮を剥くとこんな感じです。皮に柔らかい実がくっついているので、皮を剥くとかなり持っていかれます。
一つ一つの実自体も大きくないですが、皮を剥くとさらに小さくなってしまうので。
皮を剥かずに中の実をスプーンですくって食べるのがオススメです。キウイのような食べ方ですね。
味の方は、風味がマンゴーに近いです。パッションフルーツやマンゴーなどのトロピカルフルーツ特有のあの香りがあります。
実は小さいですが、しっかりとした甘さがありますね。普通に美味しいです。
中には5mm画程度の種が1つ入っています。
美味しいのは美味しいのですが、同じ木でも実によってあたり外れが大きく。見た目が赤く熟していても甘みの無いようなまずいものもありました。
ひとまず、取ってきたものの中身を取り出して。
種を一つ一つ取り除くのは面倒なので、こし網で濾します。なめらかプリンを作るためだけに買った遺物がここで役立ちました。
できたペーストがこちら。見た目はめちゃくちゃ美味しそうです。
20数個を使ってこの量になりました。
そのまま食べてもいいのですが、どうせなら何かに塗ってジャムのようにして食べてみましょう。
100%無添加ジャムです。
今回はホットケーキもどきに塗ってみました。
マンゴーのような風味が感じられて美味です。ただ、これにする必要はないと感じました。
やっぱりそのまま食べたほうが美味しいと思います。
巷ではジャムにしたりもするようですが、それだけの量を処理するのはかなり大変だと思うので、私は作りません。
ヤマボウシの実を食べる〜まとめ〜
身近な街路樹の実を食すのも面白いですね。
花が咲いてから、実が付くまで見守っていましたが、興味がない人からすればただの木。花や実も目には入ってこないでしょう。
興味を持つだけで、日常の世界の見え方は変化して、日々のお出かけがより豊かになります。
ヤマボウシの実は小さく、大量に食べるのは面倒ですが。
赤い実を見かけた際には少し摘んでみて、マンゴーのような風味を味わってみるのもいいですね。