節約

【子供にすべき手軽な金銭教育】お小遣い制とお年玉制がオススメな理由

私は一か月一万円生活をしたり、週の食費800円生活をしたりと、節約家ともいえるような生活を送ってきました。

しかし、このような生活が万人にできるとは思いません。実際に周りの人には驚かれるような生活です。

ではこの違いはどのような所から出るのだろう?

私の節約精神の源流はどこなのか?

ということを考えた結果、それは小学生~高校生時代のお年玉制にあるのではないかと思いました。

子供自身が自由に使えるお金は、主にお小遣いとしてもらったものと、お年玉としてもらったものの2種類に分かれます。

その配分は家によって異なり…

  1. お小遣いのみを渡し、お年玉は回収する
  2. お年玉のみを渡し、お小遣いは渡さない
  3. お年玉とお小遣いの両方を渡す

多くは、これらの3パターンに分かれます。

わたしの場合は、お年玉のみをもらい、お小遣いはもらったことがありませんでした。

周りにはお小遣い制の子も多かったので不憫だと同情されることもありましたが、お年玉のみで乗り切るというこの制度が今の私の金銭感覚に少なくとも影響を与えたと思います。

金銭感覚を育てるというのは、稼ぐすべを身に着けるということではありません。自分の持っている限られた金額の中で、金銭をやり繰りする力を育てるということです。

本当に欲しい物を見極める力を養うこと、物欲をコントロールする力を養うこととも言い換えることができます。

本記事では…

  • 全国のお年玉・お小遣い事情
  • お小遣いやお年玉によって金銭感覚を養う方法

などまとめてみました。

 

全国のお年玉・お小遣い額

金融広報中央委員会が全国290の学校の生徒に対して行ったアンケート調査の結果を参考に、お年玉とお小遣いの実情について見てみましょう。(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf)

小学生の7割、中学生と高校生の8割がお小遣いをもらっているとされています。

その一か月の平均額は、小学生で約1000円・中学生で約2500円・高校生で約6300円です。これは世帯収入によって異なるので、以下に世帯収入ごとの額を抜粋して示します。

学年 / 年収300万未満300~500万500~750万1200万以上
小学校低学年500円730円566円750円
小学校中学年1475円1097円688円1200円
小学校高学年1571円1003円1174円1183円
中学生2589円2218円2446円3154円
高校生5044円5408円6144円9222円

年収が高くなるほど、総じてお小遣いの額も高くなるのかと思いきや、小学生においては年収1200万以上の家よりも年収300万未満の家の方がお小遣いの額が高くなっています。

年収の高い家はお小遣いを渡さずとも、物を直接買ってくれるんでしょうかね。

 

一方、お年玉はほとんどの児童がもらっていると回答しました。

お年玉の総額は、小学校低学年で10000円程度、中高年では10000~19999円程度が最も多くなっていました(全体の約3割程度)。

中学生・高校生では、10000~50000円未満が最も多く、6割程度を占めています。

もらったお年玉について家の人に渡すと回答したのは、小学生で約46%、中学生で約29%、高校生で約18%でした。

 

お小遣い・お年玉制によって金銭感覚をきたえる方法

金銭感覚を養うには、限られた金額の中で、金銭をやり繰りさせる必要があります。そのため、買いたいものを買えるギリギリくらいの金額を渡すのがオススメです。

小中学生の金のかかる買い物といえばゲームです。お小遣いの金額としては、年間でゲームソフト2~3個を買えるくらいがちょうどいいのではないかと思います。ゲーム機は高いので一部負担するべきですが、できるだけ貯金をさせて買わせましょう。

上記の、小学生1000円・中学生2500円というのは割と妥当な金額だと思います。

限られた金額の中で、やり繰りさせることが必要ですから、お小遣い制の場合は毎月同じ額をあたえることが重要です。どうしても買いたいものを買う期限が限られているなら、前借り制度を利用させましょう。

 

わたしの場合はお年玉だけのタイプだったのですが、小学生で10000円くらいはもらっていた記憶はあるので、結局お小遣いだけの人ともそんなに年収は変わっていなかったということになります。

いずれにせよ、お年玉制のおかげで、欲しいなと思うものがあってもすぐに買うことはせずに考える癖がついたと思います。

欲しいもの全てを買っていたら貯金がなくなるので、それが本当に欲しいものなのかを吟味する必要がありました。

この感覚は、お小遣いとお年玉の両方をもらっていたリッチな人と比べると、より鍛えられたと思います。

限られた手持ちの中でしか、本当に欲しいものを考える機会は生まれませんからね。

注意点としては、小学生の場合、流行りについていけないとボッチになる可能性はあるので、その辺は考慮してあげましょう。流行りのゲームを持っていないと友達の輪に入れないということのは起こりうる問題です。

 

落とし玉・お小遣い制 まとめ

老後資金問題が叫ばれる現代社会。

子供の頃から、浪費を減らす癖を自然と身につけさせることができれば、将来の生活の助けにもなることでしょう。若いころからの浪費は生涯でみると相当なものになります。

あえて子供の所持金を制限して、
自分にとって何が必要な物なのかを考えさせてみてはいかがでしょうか?