「カナヘビ」と「トカゲ」
カナヘビは、小学生の頃に飼ってる人がけっこういて、筆者的には懐かしい生き物です。
一方のトカゲは、あまり飼っている人見ませんでした。トカゲの方がレアな生き物なわけです。
しかし中には、どちらも同じトカゲの仲間なので、カナヘビとトカゲって何が違うのと思う方もいるんじゃないでしょうか?
実はよく見られるトカゲには、
「ニホンカナヘビ」と「ニホントカゲ」の2種類が存在します。
そこで今回はそれぞれの特徴をまとめて、両者の違いをハッキリさせてみました。
1. カナヘビとは
出典:ipomipo.blog.fc2.com/blog-entry-118.html
トカゲよりもスマートで、背中の色は薄茶色です。
鱗には光沢が無く、ザラザラして乾いた印象をうけます。
とにかく体が細長いのが特徴ですね。
カナヘビはどこに生息する?
草地を好み、家の庭や公園で見かけることも多いです。
街中でも普通に見かけます。
そのためトカゲよりも身近な存在だと言えるでしょう。
カナヘビは可愛い
なかなかに可愛らしい見た目をしているので、捕獲されてペットにされることも多く。
小学生にとって格好の獲物になっています。
語源も諸説あるそうですが、「可愛らしいヘビ」が変化して、「カナヘビ」となったらしいです。
2. トカゲとは
出典:http://risu312.blog.fc2.com/blog-entry-151.html
なにかボテーっとした感じで、カナヘビに比べると体が太くて短いのが特徴です。
鱗には光沢があり、日光を受けると黒光りしてカッコいいです。
出典:photozou.jp/photo/show/2312723/151228943
若い頃にはこんな感じで、尾が綺麗なメタリックブルーになっています。
このブルーも成長するにつれて無くなって、先の写真のような黄褐色になっていきますよ。
若い頃と大人であまりにも見た目が違いますが、実は同じ種類だったんですね。
昔は虹色トカゲとか言って、トカゲやカナヘビとは違う、もう1種のトカゲだと思ってました(笑)。
トカゲはどこにいる?
こちらは川辺などの日当たりの良い場所や、神社や寺の石垣に多く見られます。
特に寺社の石垣は、隠れ家と日光浴に適した場所が多く、トカゲに好まれているようです。
街中にもいますが、カナヘビに比べて見る機会は少なく、個体数も減少中です。
現在は一部の都県でレッドデータブックに記載されています。
カナヘビとトカゲの違いまとめ
一言にトカゲと言っても、トカゲの仲間の中には、イグアナ科やヤモリ科などのグループがあります。
カナヘビ科とトカゲ科もそれらのグループの一つです。
トカゲのグループの中に、トカゲ科があるのは少しややこしいですね。
そしてカナヘビ科の中の「ニホンカナヘビ」と、トカゲ科の「ニホントカゲ」が身近で見られるということです(ややこしいけど東日本のは「ヒガシ二ホントカゲ」という種)。
それぞれの特徴をまとめると…
<カナヘビ>
・薄茶色で光沢無し
・細長いスマートな体型
・庭や公園で普通に見られる
<トカゲ>
・黄褐色で光沢がある
・カナヘビに比べると太短い体型
・寺や神社などの石垣に多い
色々と書きましたが、画像を見ると一目瞭然です。
どちらも人間に身近な所で暮らしていますが、実は「ニホントカゲ」も「二ホンカナヘビ」も世界では日本にしかいない固有種だったりするんですよ。
そう考えると少しだけ貴重な生き物に見えてきたりしますね。
以上、カナヘビとトカゲの違いまとめでした!