鳥の羽を探し始めると、多くの人が最初に見つけるのはハト類の羽でしょう。
ハトの羽は抜けやすくなっているため、街中でも多く見つけることができます。
羽の付け根にもじゃもじゃした綿状の羽毛が密集しているので、他の鳥の羽と見分けることができますよ。
実際に街中を鳥の羽を探しながら歩いていると、ハトの羽以外にもたくさんの羽を見つけることができます。
水玉模様のコゲラの羽、鮮やかな黄色が美しいカワラヒワの羽、50㎝以上もあるようなトビの大きな羽など、形・色・大きさも様々です。
筆者は、10年前から鳥の羽に興味を持ち始めて、通学や通勤時、休日の散歩時などに様々な鳥の羽を拾ってきました。
鳥の羽を拾うという趣味は、一般にはあまり浸透していませんが、普段の外出をより魅力的なものにしてくれるものです。
ちょっとした外出でも、鳥の羽を探しながら歩いていると宝探しをしているような楽しさがあります。
そして鳥の羽を拾った後は、鳥の種類を確認します。
特に野鳥に興味がある人なら、拾った羽とその持主を結びつけるのは楽しいでしょうね。
同定にはインターネットが利用できますが、一部しか写真が載っていなかったり、そもそも載っている種数も少なかったりするので、そこだけでは同定できない場合が多いです。
そんな時には、やはり図鑑があると便利でしょう。
原寸大で鳥の羽の種類を調べられる図鑑もあるので、鳥の羽を採集するなら一冊持っておいて損はありません。
そこで今回は、おすすめの鳥の羽図鑑を紹介します。
1. 野鳥の羽ハンドブック
ひとまずこれさえ持っておけば、街中で見られる身近な野鳥は網羅できます。
扱っているのは77種類で、一種に付き3~5枚程度の異なる部位の羽が紹介されています。
小鳥については原寸大で掲載してあるのも便利ですね。
野鳥の羽に関するハンドブックは、現在の所この本しかないので、野外のフィールドで羽を拾ってすぐに調べたいとう場合は、この本を買いましょう。
またほかの図鑑に比べても安いので、初心者の方でひとまず買ってみようという場合はこの本から始めることをおススメします。
野鳥の羽ハンドブックのスキャンが終わり、やっと国内主要羽図鑑をスマホに入れることができた…
なんだかんだ一番使いやすいのはハンドブックだなぁ、各羽の計測値が掲載されているのが凄く助かる。 pic.twitter.com/0wBHVG4xkD— やまがら (@variedtitit) June 10, 2018
2. 鳴き声と羽根でわかる野鳥図鑑
こちらは鳥の羽と鳴き声から種類を調べられる図鑑です。
正直な所、羽は各種に付き1枚しか載っていないので、鳥の羽図鑑として不十分ですが、QRコードから鳴き声を聞くことができるのは便利ですね。
生息環境ごとに掲載されていて、バードウォッチングに関するコラムも豊富なので、初心者の方の野鳥図鑑としておすすめできます。
3.原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版
鳥の羽図鑑の決定版です。
今の所、これ以上に鳥の羽を詳しく調べることのできる図鑑は、日本には存在していません。
23㎝×30㎝もある大きな本ですが、日本で見られる280種の鳥の羽が原寸大で掲載されています。
風切、雨覆、尾羽、腹、冠羽など、羽がそろっているものについては、そのほとんどの部位の羽が掲載されているため、持主の同定にはとても役立ちます。
オールカラーの原寸大なので、同定目的ではなく、娯楽としても楽しめますよ。
少々値は張りますが、鳥の羽に本格的に興味がある方にはおすすめの一冊です。
鳥の羽の種類を調べるのにおすすめの図鑑まとめ
筆者は中学生の時に、原寸大写真図鑑をお年玉で買いました。
20000円の出費は痛いものでしたが、10年たった今でも、鳥の羽の種類を調べるのに使っていますし、買っておいて損はないものだと思います。
とは言っても高いので、最初はひとます野鳥の羽ハンドブックを買ってみて、満足できないと感じたら原寸大羽図鑑を検討してみれば良いでしょう。
ぜひこれらの図鑑を手にして、野鳥の羽を探してみてくださいね。
以上、おすすめの鳥の羽図鑑まとめでした!