「イモリ」と「ヤモリ」
両者ともトカゲ型で、一文字違いのためややこしくて混同しやすいですよね。
しかし、イモリとヤモリは全く別の生き物です。
そこで今回はふと違いが気になった方へ、
それぞれの特徴をまとめて、両者の違いをはっきりさせてみようと思います。
1. イモリとは
イモリが住んでいるのは水中です。
つまりこちらは水陸両方で生活できる両生類となっています。
トカゲというよりも、サンショウウオやカエルに近い仲間だということです。
イモリと言ってもたくさんの種類がいて、写真のイモリは「アカハライモリ」という種類です。
背中が黒くて、名前の通りお腹が赤いのが特徴ですね。
お腹が赤いのは、イモリが毒を持つことを捕食者に知らせるためだと考えられています。
触るくらいでは問題ありませんが、触った手で目をさわってしまうと激痛や炎症が発生するので注意が必要です。
イモリはけっこうレアな生き物
生息地は沖縄と北海道を除く、全国の池や小川などです。
かつては普通に見られましたが、現在では生息環境の悪化・生息地自体の消滅などによって数を減らしています。
地域によっては絶滅危惧種になっているので、ヤモリよりも圧倒的にレアな生き物だと言えます。
漢字で書くと…
イモリを漢字で書くと「井守」です。
「井」は井戸を意味しています。
井戸に住んでいて、井戸を守ってくれる者という意味で井守と名付けられたそうです。
イモリはオタマジャクシ・ミミズ・昆虫などを捕食するため、井戸に生き物が湧くのを抑えてくれていたんでしょうね
ヤモリとは
こちらは陸住みの爬虫類です。イモリのように水中生活はできません。
爬虫類ということは、トカゲやヘビの仲間ですね。
民家や倉庫などを主な住みかとしていて、人間の生活に身近な存在と言えるでしょう。
家の壁や網戸にへばりついているのはこちらの「ヤモリ」だということです。
ヤモリを漢字にすると
ヤモリを漢字で表すと、「家守」・「屋守」となります。
ヤモリの餌はクモや昆虫が大部分を占めていて、夜に家の街頭に集まってきた虫を活発に食べてくれます。
その様子はまさに「家・屋」に、虫が湧くことから守ってくれているようですね。
ヤモリとイモリの違いまとめ
まとめると…
・水中生活の両生類
・毒を持っている
・場所によっては絶滅危惧種級
・漢字で書くと「井守」
・陸上生活の爬虫類
・家の壁に引っ付く
・家でよく見られる普通種
・漢字で書くと「家守」
こんな感じでまとめると、形は似ていても全く違う生き物だということが分かりますね。
個人的には「井守」と「井守」の漢字にすると覚えやすいかなと思います。
イモリさんはレアだけど、ヤモリさんは普通に家の壁にくっ付いたりしているので、見かけたら虫食べてくれてるんだなとそっとしておいてあげて下さいね。
以上、ヤモリとイモリの違いまとめでした!