生物・野食

野草・雑草をパスタで食べる〜ドクダミの生葉を食べる方法〜

雑草や野草は、市販されている野菜と比べると幾分癖のある味を持つものが多いです。

そのため、多くの野草については、茹でて流水にさらしたり、油で揚げて天ぷらにしたりと、癖を抜く・感じにくくするような調理が必要になります。

そのような癖のある雑草を上手く食べる方法がないか、ネットサーフィンをして探していると1つのレシピを見つけました。

それは野草ジェノベーゼ

ヨモギ・タンポポ・シロツメグサなど数種の雑草と、オリーブオイル・塩・胡椒・ニンニクを混ぜてミキサーにかけてペースト状にするというものでした。

ニンニク・松の実・オリーブオイル、バジリコの葉・チーズなどを混ぜて作ったイタリアの調味料、ペスト・ジェノベーゼを参考に作られたと思われます。

今回は、その野草ジェノベーゼを、家にあった調味料とドクダミで作ってみました。

 

 野草雑草(ドクダミ)をパスタで食べる

ペストジェノベーゼ(長いので以下ジェノベーゼ)はあくまでも調味料の名前です。

今回は、ジェノベーゼをパスタソースにして食べてみました。

 

材料

  • 野草雑草(今回はドクダミ)
  • アーモンド
  • サラダ油
  • ニンニクチューブ

クルミや松の実は高いので比較的安価なアーモンドを使っています。オリーブオイルはサラダ油で代用。チーズや胡椒はうちに無かったので入れていません。

 

野草雑草ジェノベーゼの作り方

 

1. 野草(ドクダミ)を採取する

ドクダミは基本的には日向よりも日陰に生えていることが多いです。

ひとまず神社脇の日陰とアパートの植え込みに生えていたものを採取しました。

できるだけ色が薄くて柔らかそうなものを選んでいます。

一部セイタカアワダチソウの芽が混じっていますが、これはかじってみて厳しそうだったので、今回は捨てました。

 

2. 野草(ドクダミ)を刻む

うちにはミキサーが無いので、包丁でドクダミとアーモンドをみじん切りにします。

ドクダミは茹でたりせず、生葉のままで大丈夫です。

このタイミングで少し食べてみましたが、ドクダミ独特の癖があり、食べられたものではありませんでした。

 

3. 調味料と合わせる

ニンニクとサラダ油を加え、塩で味を整えます。

この時点で味見をしてみると、先程までのドクダミのえぐみが消えて、普通に美味しいソースに変わったことが分かります。

ニンニクが良いのか、油が良いのか、不思議ですが。調味料の組み合わせで食えないものを食えるようにできるってすごいですね。

 

4. パスタと和える

パスタと和えたら完成です。

ドクダミは生にも関わらず独特のエグ味は消えて、爽やかな風味と香りを残すだけになりました。

味は、ニンニクとアーモンドの旨味が主体です。アーモンドの食感が良いですね。

普通に美味でした。

 

※追記

ハマウドで作ってみました。

ほのかな苦味はいい感じですが、もう少し香りと癖が欲しいところ。若葉の3月頃にまた採ってみようと思います。

暫定一位はドクダミです。

 

※追記

ミントジェノベーゼを作ってみました。

口臭タブレットとニンニクを同時に食っているような不思議な味です。正直まずいですね。

ミントは純粋にミントティーに使ったり、ホットケーキに混ぜたりする方が美味しくいただけます。

 

※追記

ベランダで採れたバジルを使って、遂に本家レシピのジェノベーゼを作ってみました。

味は普通に美味です。安定感があります。

しかし、もう少し癖がほしいです。うちで栽培したバジルの風味が弱いだけだとは思いますが、私の中の暫定1位はまだドクダミです。

 

野草雑草をパスタで食べる方法まとめ

加熱せずに野草を食すというのは初めてでしたが、調味料を合わせることで癖が消えるのには感動しました。

今回はドクダミを使いましたが、ある程度香りのする雑草野草ならなんでも使えそうです。

元ネタのように、シロツメグサやヨモギやタンポポを使ってみたり。ヨメナ・ノゲシなどその他の菊の仲間やスイバなどを使ってみるのも面白いかもしれません。

みじん切りするのは大変ですが、汎用性は高そうなので、その辺の雑草を食すための便利なレシピの1つになりそうです。