「ヒワ」という名前を持つ鳥には、「カワラヒワ」・「マヒワ」・「ベニヒワ」などが存在しますが、
その中でも、最も身近なのが「カワラヒワ」でしょう。
市街地の街路樹や公園で普通に見られ、冬場は群れで行動するので目にすることも多いですね。
「キリリコロロ」という鳴き声もよく耳にします。
カワラヒワ自体は、地味な見た目なので、普段あまり注目することは無いかもしれませんが…
実は羽1枚を見てみると、鮮やかな美しい羽の持ち主なんです。
今回はそんなカワラヒワの生態と、知られざるその魅力についてまとめていきます。
1. カワラヒワの外見を画像でチェック
ヒマワリが良く似合う鳥ですね。実際に夏場には、ヒマワリにとまって種をついばむ姿もよく見られます。
大きさは15㎝程度でススメと同じくらいの大きさです。
全体的には茶褐色ですが、鮮やかな黄色の翼帯が目を惹きます。
くちばしはピンク色で、尾の先がM型になっているのが特徴です。
アトリ科の鳥なので、くちばしは太く短いですね。
2. カワラヒワの分布
カワラヒワは全国に留鳥または漂鳥として生息します。
そのため寒地のものは、冬になると暖地へ移動します。
世界的には、日本・中国・韓国・ロシアのという、ユーラシア大陸の東端にしか生息していない鳥です。
そのため英名は「Oriental Greenfinch」、つまり「東洋の緑のアトリ」と名付けられています。
3. 亜種オオカワラヒワとは?
日本には、小笠原諸島にのみ生息する「オガサワラカワラヒワ」と、冬鳥として飛来する「オオカワラヒワ」が亜種として見られます。
オガサワラカワラヒワは島に行かないと見られませんが、オオカワラヒワは本州の街中でも見られるチャンスがありあます。
冬場にはロシアで繁殖する群れが越冬しにやってくることがあり、その中にオオカワラヒワが混じっていることがあるそうです。
オオカワラヒワは、体が一回り大きく、三列風切の白色の部分がより幅広いという特徴を持っています。
野外では分かりにくいかもしれませんが、カワラヒワの群れに会ったら、探してみるのも楽しいですよ。
リアルなウォーリーを探せみたいなもんです。
4. カワラヒワの餌・食性
主に植物食で、植物の種子を食べることが多いです。
ハコベ・タンポポ・ブタクサなどの野草の種から、ニレ・マツ・スギなどの樹木の種まで食べます。
くちばしが太くて短いので、多少大きなヒマワリの種なども食べることが可能です。
また夏場には、雛に餌を与えるために、昆虫類を食べることも多くなるそうです。
5. カワラヒワの美しい羽
姿は地味な鳥でも、羽一枚を見てみると、美しい羽を持っていたりします。
鳥も見かけによらないのです。
中でもカワラヒワの羽は、身近に見られる鳥の中ではトップクラスに美しいと思います。
その羽がこちら…
羽の外縁部分が蛍光の黄色で、黒色とのコントラストがかっこいいです。
内縁のようにかすんだ黄色だけでは全体がぼやけて見えますが、やはり外縁の濃い黄色が全体のイメージをまとめていますね。
これは翼の先の方の部分ですが、尾羽はさらに黄色の部分が多くて鮮やかに見えますよ。
6. カワラヒワの生態まとめ
身近な所で見られるカワラヒワですが…
②実は羽が美しい
というあまり知られていない情報がありました。
カワラヒワの羽は目立つ色彩なので、街中の公園や道端でも注意していれば見つかる事があります。
普通種ですが、朝の通勤途中なんかに見つけると幸せな気持ちになれますよ。
これからはオオカワラヒワを探してみたり、散歩中に羽を探してみたり、カワラヒワに注目してみても良いですね。
以上、カワラヒワの生態まとめでした!