生物・野食

イシガニを食べる〜味・食べ方・捕り方などまとめ〜

初めてイシガニを見つけたのは月の明るい夜でした。

水面をライトで照らすと、泳いでいるたくさんのカニが。

どうやらワタリガニ系の稚ガニのようです。

内陸民の私はサワガニくらいしか見たことなかったので、泳ぐカニに新鮮な感覚を覚えました。

そして、堤防の縁を散策していると親ガニと思しきカニが。

初めて見た時は、ずいぶん大きなカニがいるもんだなぁと思ったものです。

ひとまずネットで名前を調べて食えることを確認し、持ち帰って味噌汁の具に。

なかなかに滋味深い味で、いつもの味噌汁が1段階ランクアップした気がしました。

それ以来、その漁港に寄った際には、その日見つけた1番大きなイシガニを持ち帰るようになりました。

釣りで何も取れなくても、あの漁港に寄ってイシガニ持って帰れば良いやと思えるくらいです。

 

本記事では、イシガニの味や食べ方など、雑多なイシガニ情報をまとめてみました。

イシガニを食べようと考えている人は参考にしてみてください。

そもそもイシガニとは?

見た目通りワタリガニの仲間です。

大きさは、大きいもので10cmを超える程度。

スーパーなどで見かけることはあまりありませんが、一部では食用として販売もされています。

 

 

ガザミに似ていますが、甲羅の左右に棘がないのがイシガニ類、あるのがガザミ類と簡単に判別できます。

これは棘があるのでガザミです。

 

イシガニの捕り方

日本では北海道南部〜九州まで、岩礁地帯・防波堤・潮溜まりなど広い範囲・環境で見られます。

昼間は太陽光が反射して水中が見にくいので、夜の堤防にライトを持って探すのが手っ取り早いです。

目が光るので簡単に見つけることができます。

見つけたら網ですくうだけです。少し長めの網さえあれば誰でも捕ることができます。

カニ網やカゴを使えばもっと簡単に捕れそうですが、うちの地域では使用禁止になっています。

使用の際は、各地区の水産管理団体のホームページを確認しましょう。

 

イシガニの食べ方・味

下処理は特になしです。綺麗に洗うくらいですね。

真っ二つに割って、それぞれの料理に使います。

 

イシガニの味噌汁

シンプルに最強です。

真っ二つにしたイシガニを茹で、野菜を加えた後に味噌を溶かすのみ。

イシガニの身自体はそれほど食べられる部分がありません。

しかし、染み出た出汁やカニ味噌が味噌汁をより滋味深いものにしてくれます。

身も少ないながら、しっかり旨味と甘みを感じられて美味です。

 

イシガニのクリームパスタ

名前だけは聞いたことはあったけど、食べたことのなかった料理。ワタリガニのクリームパスタ。

これも出汁がでるので滋味深い感じになりますが、よりイシガニの風味を感じられたのは味噌汁の方ですね。

いずれにせよ大変美味です。

 

寿司


(引用:ぼうずこんにゃくのWEB寿司図鑑)

これは食べたことありませんが、ネットで見つけて気になっている食べ方です。

上品な味だね。旨味があるんだけど甘さがさらりとしている。

とのことです。

そのうちやってみたいですね。

 

イシガニ食べ方まとめ

可食部は多くないですが、良い出汁がでるので汁物やパスタにするのが最適だと思います。

いるところにはたくさんいるようなので、夜にライトを持って、磯や堤防を探してみましょう。

 

最後に、冒頭に書いた話ですが、あの日以来あんなにたくさんの稚ガニが泳いでいる光景は見ていません。

あの日は何か特別なものを見たのかなぁと今となっては思います。